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やはた歯科ブログ
- 歯科医院
- 2025/10/17
「歯周病を治さないと矯正できない」と言われた方へ|専門的解決策と歯周病内科治療で理想の歯並びを実現しましょう!
もしあなたが、他の歯科医院で「歯周病があるから矯正治療はできません」と言われてしまったとしたら、理想の歯並びを諦めなければならないのかと、とてもがっかりしてしまいますよね。
しかし、諦める必要は一切ありません!
確かに、かつては「歯周病=矯正は危険」という認識が一般的だった時期もありました。ですが現在では、適切な専門知識と包括的な治療技術があれば、歯周病を抱えている方でも安全に矯正治療を行うことが可能であることが科学的に証明されているのです。
この記事では、歯周病と歯並びの問題を安全かつ効果的に解決するための専門的なアプローチについて、他院では聞けないような具体的な内容まで詳しく解説していきます!特に、外科手術を避けたいと考えているあなたのために、やはた歯科が採用する薬を用いた負担の少ない歯周病内科治療についても詳しくご紹介します。
そもそも、歯周病があっても矯正治療は可能なのか!?
「歯周病があるから矯正治療は受けられない」という言葉を聞いて、不安な気持ちになっている方も多いのではないでしょうか?
結論から申し上げますと、歯周病の方でも矯正治療は十分に可能です。
なぜそう言い切れるのでしょうか?それは、歯周病には必ず原因があるため、「その原因を正確に突き止め、徹底的に排除し、歯周病をしっかりとコントロールできれば、安全に矯正治療を行うことができる」からです。
具体的には、歯周病で溶けてしまった骨の状態であっても、歯を動かす矯正治療と、骨の再生を促進する歯周再生療法を適切に組み合わせることで、理想的な歯の位置に戻すことが可能になっています。
Q: 本当に科学的な根拠があるのでしょうか?
A: はい、あります。実際に、2021年にはC.Martinによるシステマティックレビューメタアナリシスによって、「歯周病患者でも、適切にコントロールさえできていれば、矯正治療は安全に可能である」と結論づけられています。これは世界中の研究データを総合的に分析した結果なのです。
なぜ他院で「矯正できない」と言われてしまうのでしょうか?
歯周病があっても矯正治療が可能であるにもかかわらず、なぜ多くの歯科医院で「矯正治療は難しい」や「先に他の治療が必要」と言われてしまうのでしょうか?
実は、これには歯周病を抱える方の矯正治療が、非常に高度な専門性を要求される治療であるという背景があります。
歯周病がある人の矯正治療はなぜ難易度が高いのか?
矯正治療は、歯に適切な力を加えて歯を移動させる際に、歯を支える骨にある歯根膜に炎症反応を起こすことで歯の移動を実現します。
もし、あなたに歯周病があることに気づかずに、歯周病の治療をしないまま矯正治療を始めてしまうと非常に危険です。なぜなら、すでに歯茎に炎症がある状態で無理に矯正力をかけてしまうと、歯周病が急激に悪化し、歯を支えている骨(歯槽骨)がさらに溶けてしまい、最悪の場合、大切な歯が抜け落ちてしまう可能性があるからです。
必要な専門知識と豊富な臨床経験が不足している現状
歯周病を抱えた成人の矯正治療を成功に導くには、歯周病治療と矯正治療、その両方に精通した歯科医院でなければ成功しません。
しかし現実には、歯周病の高度な治療技術と、矯正治療の専門性、さらには包括的な診断力を併せ持った歯科医師は決して多くないのが現状です。
例えば、矯正専門の歯科医師の多くは、歯科大学卒業後すぐに矯正科に進み、一般的な歯科診療の臨床経験がほとんどない状態で矯正治療のみを専門的に学んでいるケースが珍しくありません。そのため、歯周病の正確な診断や治療が専門外となってしまうことがあるのです。
だからこそ、成人の矯正治療では、「矯正治療だけではない幅広い知識と豊富な臨床経験を持った歯科医師による、正確な診査診断」のもとで治療計画を立てることが極めて重要になります。
歯周病治療と矯正治療を組み合わせるメリット・デメリット!
歯周病と矯正治療の組み合わせは、歯周病のコントロールさえ適切にできていれば、非常に高い相乗効果が期待できる、価値の高い治療アプローチだと言えます。
ここからは、重度の歯周病でお悩みのあなたが、この複合治療を行うことで得られる具体的なメリットと、注意すべきデメリットについて、詳しく見ていきましょう。
歯周病の方が矯正治療を受ける大きなメリット
歯周病治療と矯正治療を組み合わせることで、以下のような多くのメリットが期待できます。
- 他のクリニックで抜歯が必要と言われた歯が救える可能性が高い
矯正治療と歯周外科再生療法を組み合わせることで、歯の周囲の骨を再生し、骨の形態も理想的に整えることができるからです。 - 歯並びが整うことで日々のケアが劇的に楽になる
歯並びが改善されることでプラークコントロールが格段にしやすくなり、虫歯と歯周病の予防効果が大幅に向上します。 - 歯並びと同時に、骨の形や歯茎のラインまで美しく整う
単に歯が並ぶだけでなく、骨の形態や歯茎の高さのラインまで理想的に整えられるため、審美的に非常に美しい口元を実現できます。 - ご自身の天然歯を最大限活用できるため、将来的な費用負担を軽減
神経の処置や被せ物、インプラント治療などの本数を最小限に抑えられるため、結果として治療費全体を抑制できる可能性があります。 - インプラント治療が必要な場合も、より理想的な環境を整備可能
インプラントの位置や周囲の骨の形態を理想的に整えられるため、インプラント周囲炎などのトラブルリスクを大幅に軽減できます。
注意すべきデメリットとリスク
一方で、以下のような注意点も理解しておく必要があります。
- 歯周病のコントロールが不十分な状態での矯正治療は危険
歯周病がきちんとコントロールされていない状態で矯正治療を行うと、歯周病が急激に悪化し、歯を失うリスクが高まります。 - 歯科医師の技術レベルによって治療結果に大きな差が生じる
包括的な知識、豊富な経験、正確な診査・診断力が必要となるため、どの歯科医師に治療を依頼するかによって結果が大きく左右されます。 - 患者様ご自身の協力度が治療成功の鍵を握る
適切なブラッシング(プラークコントロール)、悪い癖の改善、定期的な通院、治療後のリテーナー使用やメインテナンスへの積極的な協力が不可欠です。
【他院との決定的な違い】やはた歯科の「歯周病内科治療」とは?
これまで説明してきたように、歯周病を安全かつ確実にコントロールすることが、矯正治療を成功させるための最も重要なポイントとなりますが、どのような方法で歯周病を治療するのかが極めて重要になります。
やはた歯科が採用している「歯周病内科治療」は、従来の治療法とは根本的に異なる、患者様にとって負担の少ない革新的な治療アプローチです。
従来手法 vs. やはた歯科の歯周病内科治療
従来の歯周病治療では、歯石除去などの外科的な処置が主流でした。しかし、やはた歯科の歯周病内科治療では、外科的手術を必要としません。
| 比較項目 | 従来の歯周病治療(外科的処置主流) | やはた歯科の歯周病内科治療(非外科的) |
|---|---|---|
| 治療手法 | 歯石除去など、専用器具で削る外科的処置が中心 | 薬を服用することで原因菌を根本から殺菌 |
| 痛み・負担 | 痛みや傷を伴い、患者様への負担が大きい | 風邪薬と同じように薬を服用するため、痛みや大きな負担がない |
| 治療期間 | 長期間にわたることが多い | 従来の治療と比較して、大幅に短期間で完了 |
| 治療効果 | 症状の改善に留まることが多い | 原因菌の根本的な除去により、再発リスクが低い |
1. 位相差顕微鏡による精密検査が治療成功の第一歩
歯周病内科治療では、確実な治療効果を得るために、まず極めて精密な検査から始まります。
具体的には、お口の中の汚れをわずかに採取し、位相差顕微鏡を用いて詳細な検査を実施します。これにより、歯周病の原因となっている細菌の種類、数、活動性などの状態を正確に把握することができるのです。
この検査により「どの菌がどの程度活動しているのか」が明確になるため、最も効果的な治療方針を科学的に決定することが可能になります。
2. 原因菌を特定し、薬で根本から改善する革新的治療法
菌の特定が完了したら、その検査結果に基づいて、それらの菌に最も効果のある薬(抗生剤や抗真菌剤など)の種類、投与量、服用方法を個別に決定します。
歯周病の原因である細菌を正確に特定し、その菌に特化した薬を服用することで歯周病を根本から改善へと導くのが、やはた歯科の歯周病内科治療の最大の特徴です。
この治療法は国際歯周内科学研究会で提唱されている最新の方法であり、やはた歯科の理事長は常に最新技術の習得に積極的に取り組んでいます。
3. 痛みの少ない歯石除去とその後の継続的メインテナンス
薬の服用によって除菌効果が確認された後も、重要な処置が継続されます。
細菌の温床となる歯石を口腔内に残したままでは完全な治癒は望めないため、除菌が確認された後に、徹底的な歯石除去(スケーリング)を行います。
この歯石除去の大きなメリットは、菌が大幅に減少した状態で行うため、痛みや出血がほとんどない状態で施術を受けることができるという点です。
その後は、再び歯周病に感染することを防ぐため、定期的なメインテナンスやプロフェッショナルクリーニングによってお口の健康を長期的に維持していきます。
4. 光殺菌治療(FotoSan630)との最先端の組み合わせ
やはた歯科では、歯周病内科治療にプラスして、光殺菌治療(FotoSan630)という最先端治療も導入しています。
光殺菌治療は、細菌に感染した患部に光感受性物質を注入・塗布し、特殊な光を照射することで細菌を殺菌する仕組みです。
光殺菌治療の特徴:
- 痛みが全くなく、体に優しい治療法
- 抗生物質のように耐性菌を作ることがない
- あらゆる種類の細菌を効果的に殺菌できる
このように、やはた歯科では薬を用いた非外科的な歯周病内科治療と、最先端の光殺菌治療を組み合わせることで、包括的で患者様への負担が最小限の歯周病ケアを提供しています。
まとめ【重度歯周病でも矯正治療は可能!決して諦めないでください】
「歯周病を治さないと矯正できない」と言われたことで、あなたが長年抱えてきた歯並びの悩みを諦めてしまおうと考えていたかもしれません。
しかし、結論として、歯周病があっても矯正治療は十分に可能です。
むしろ、歯周病治療と矯正治療を適切に組み合わせることは、失われた骨の再生を促進し、理想的な歯並びと健康的な口腔環境を同時に取り戻すことができる、多くの重度歯周病患者様にとって非常にメリットの大きい治療の組み合わせなのです。
特に、やはた歯科の薬を用いた負担の少ない歯周病内科治療を活用していただければ、従来の外科的処置への不安を大幅に軽減しながら、安全かつ確実に矯正治療への道筋をつけることができるでしょう。
もしあなたが、他院で「矯正治療はできない」と言われてお悩みの状況でしたら、歯周病の専門的な知識と矯正治療の高い技術を兼ね備えた歯科医院に、ぜひ一度ご相談してみてください。

この記事の監修

八幡 智裕(やはた ともひろ)
当院は、平成10年10月、姫路市勝原区や網干区、太子町の患者様が多い歯科医院です。おかげさまで開院当初から、たくさんの患者様にご来院いただいています。「第一に患者様のことを考えた治療を行うこと」を何より大切にしており、患者さんとの相互理解を重要視し、患者様にご満足いただけるよう医院作りに努めています。
所属学会・研修会
日本歯科医師会 会員/兵庫県歯科医師会 会員/姫路歯科医師会 会員/国際歯周内科学研究会 会員/JPDA 有床義歯学会 会員/研修会筒井塾 咬合療法コース/山田先生エンドベーシックコース/大阪SJCDベーシックコース/大阪SJCDレギュラーコース/OSIインプラントセミナー/S.O.R.Gベーシックコース/JACID インプラント100hコース/CALLベーシックセミナー