入れ歯が合わない!?適合性チェックで快適な毎日を取り戻す方法

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入れ歯
2025/08/23

入れ歯が合わない!?適合性チェックで快適な毎日を取り戻す方法

「最近、入れ歯が痛くて食事が楽しめない…」「会話中に入れ歯がガタついて恥ずかしい思いをした…」そんなお悩みを抱えていませんか?

入れ歯を使用している方の多くが経験するこれらの問題は、実は適合性の低下が原因かもしれません。この記事では、入れ歯の適合性をチェックする方法から、快適な装着感を取り戻すための調整方法まで、詳しく解説していきます!

そもそも入れ歯の適合性とは何でしょうか?

入れ歯を検討している方や、現在使用中の方にとって、「適合性」という言葉はとても重要な概念です。では、具体的にはどのようなものなのでしょうか?

入れ歯の適合性とは、義歯とあなたのお口の中(歯ぐきや粘膜)がどれだけぴったりと合っているかを示す指標のことです。適合性が良い入れ歯は、痛みなく快適に使用でき、しっかりと噛むことができるでしょう。

適合性検査って何をするの?

適合性検査は、義歯と粘膜の間にできてしまった隙間や、過度な圧力がかかっている部分を特定するための大切な検査です。この検査により、痛みの原因を明確にし、快適な装着へと導くことができるのです。

適合性診査材の種類と使い分け!どちらを選ぶべき?

適合性を調べる際には、主に2つのタイプの材料が使用されます。それぞれの特徴を理解することで、より効果的な検査が可能になるでしょう。

1. シリコン系適合診査材(フィットチェッカーなど)

▶︎特徴:義歯と粘膜の間の隙間の厚みを数値で測定できます

▶︎メリット:浮きの程度を客観的に把握でき、リライン(裏打ち)の必要性を正確に判断できます

▶︎使用場面:大まかな適合性を把握したい時や、リライン治療を検討する際に最初に使用します

2. ペーストタイプ適合診査材(PIP、デンスポットなど)

▶︎特徴:細かい当たりを正確に検出し、厚みが出にくい材料です

▶︎メリット:硬化しないため、動揺時の当たりも確認でき、検査時間が短くて済みます

▶︎使用場面:大まかな調整後、微細な当たりを最終確認する際に活躍します

適合診査材の比較表

特徴 シリコン系(フィットチェッカーなど) ペースト系(PIP、デンスポットなど)
隙間の定量評価 可能 不可
細かい当たり検出
動揺時の当たり
検査時間 長い 短い
リライン判断 適している

では、なぜ入れ歯は合わなくなってしまうのでしょうか?

入れ歯を長期間使用していると、「最初はぴったりだったのに…」と感じることがあるでしょう。これには明確な理由があるのです。

まず、お口の中は時間と共に変化するという点が挙げられます。具体的には、歯ぐきや顎の骨が徐々に痩せていき、入れ歯との間に隙間ができてしまうのです。

次に、残存歯の変化も重要な要因です。例えば、部分入れ歯の場合、残っている歯が動いたり、虫歯や歯周病で状態が変わったりすることで、入れ歯の適合性に影響を与えるでしょう。

最後に、清掃不足も適合性を損なう原因となります。汚れが蓄積すると、歯ぐきに炎症が起こり、腫れや痛みにつながってしまうのです。

合わない入れ歯のサインをチェック!あなたは大丈夫?

以下の症状に心当たりがある方は要注意です!

セルフチェックリスト

▶︎食事中に痛みを感じ、特定の食べ物を避けるようになった

▶︎会話中や食事中に入れ歯が外れたり、ガタついたりする

▶︎発音がしにくく、言葉が不明瞭になることがある

▶︎入れ歯と歯ぐきの間に食べ物が挟まりやすくなった

▶︎口内炎や傷が頻繁にできるようになった

▶︎噛み合わせに違和感を覚える

▶︎入れ歯安定剤の使用量が増えた

これらの症状が3つ以上当てはまる場合は、適合性に問題がある可能性が高いでしょう。早めに歯科医院でのチェックを受けることをおすすめします。

専門家による調整と定期検診の重要性とは?

入れ歯の違和感を感じた時、「自分で何とかできないかな?」と考える方もいらっしゃるかもしれません。しかし、これは絶対に避けるべき行為なのです。

なぜ自己調整は危険なのでしょうか?

まず、入れ歯は精密に作られた医療器具であるという点が重要です。素人判断で削ったり調整したりすると、取り返しのつかない損傷を与えてしまう可能性があります。

次に、専門的な検査なしには原因を特定できないということが挙げられるでしょう。痛みの原因が圧力なのか、隙間なのか、それとも他の要因なのかは、適切な検査を行わなければ分からないのです。

プロによる調整プロセス

歯科医院での調整は、以下のような段階的なプロセスで行われます:

▶︎1. 詳細な問診:どのような時に、どの部分に痛みや違和感があるかを詳しく聞き取ります

▶︎2. 適合性検査:先ほどご紹介した診査材を使用して、問題箇所を特定します

▶︎3. 咬合検査:噛み合わせのバランスをチェックします

▶︎4. 精密な調整:検査結果に基づいて、必要な部分のみを適切に調整します

▶︎5. 再チェック:調整後の適合性を再度確認し、問題が解決されたかを検証します

定期検診の重要性

お口の中は常に変化し続けているため、少なくとも半年に一度は歯科医院での定期検診を受けることが大切です。定期検診により、小さな変化を早期に発見し、大きな問題になる前に対処することができるでしょう。

ご自宅でできる適合性セルフチェック方法!

専門的な検査は歯科医院で行うものですが、日常的にできる簡単なセルフチェック方法もあります。これらを習慣化することで、問題の早期発見につながるでしょう。

鏡を使ったチェック方法

▶︎噛み合わせ時の確認:上下の歯がバランスよく接触しているかチェックしましょう

▶︎歯並びのチェック:明らかなズレや隙間がないか確認しましょう

▶︎歯ぐきの状態:腫れや赤み、傷がないかチェックしましょう

舌を使った確認方法

▶︎隙間のチェック:舌で入れ歯と歯ぐきの境界を触り、違和感のある隙間がないか確認しましょう

▶︎尖った部分の確認:舌で入れ歯の縁を触り、尖っていたり引っかかったりする部分がないかチェックしましょう

機能面でのチェックポイント

以下の項目で「はい」が3つ以上ある場合は、早めの受診をおすすめします:

▶︎硬い食べ物を噛む時に痛みを感じる

▶︎「サ行」「タ行」の発音がしにくい

▶︎笑った時や大きく口を開けた時に入れ歯が動く

▶︎食後に入れ歯の下に食べかすが入りやすい

▶︎朝起きた時に顎や歯ぐきが痛い

快適な入れ歯生活を維持するためのポイント

最後に、入れ歯の適合性を長く保つための日常的なケア方法についてお話ししましょう。

正しい清掃方法

▶︎毎食後の清掃:食後は必ず入れ歯を外し、流水下でブラシを使って清掃しましょう

▶︎就寝前の洗浄:専用の洗浄剤を使用して、一晩しっかりと洗浄しましょう

▶︎口腔内の清掃:入れ歯を外した後は、残存歯や歯ぐきも丁寧に清掃しましょう

取り扱い上の注意点

▶︎落下防止:清掃時は洗面器に水を張り、落下による破損を防ぎましょう

▶︎熱湯の使用禁止:入れ歯の材料は熱に弱いため、熱湯での洗浄は避けましょう

▶︎乾燥防止:使用しない時は水中で保管し、乾燥による変形を防ぎましょう

まとめ:快適な入れ歯生活のために

入れ歯の適合性は、単なる快適さの問題ではありません。お口の健康、そして全身の健康やQOL(生活の質)向上に直結する重要な要素なのです。

痛みや不快感を我慢することなく、適切な検査と調整を定期的に受けることが、長く快適に入れ歯を使用するための秘訣でしょう。

やはた歯科では、患者様一人ひとりのお口の状態に合わせた最適な適合性検査と精密な調整を提供しています。フィットテストをはじめとする多角的な検査と、熟練の技術で、あなたの「合わない入れ歯」のお悩みを解決し、笑顔と自信を取り戻すお手伝いをいたします。

入れ歯に関するご相談やご質問がございましたら、ぜひやはた歯科へお気軽にお問い合わせください。あなたの快適な毎日をサポートさせていただきます!

この記事の監修

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八幡 智裕(やはた ともひろ)

当院は、平成10年10月、姫路市勝原区や網干区、太子町の患者様が多い歯科医院です。おかげさまで開院当初から、たくさんの患者様にご来院いただいています。「第一に患者様のことを考えた治療を行うこと」を何より大切にしており、患者さんとの相互理解を重要視し、患者様にご満足いただけるよう医院作りに努めています。

所属学会・研修会

日本歯科医師会 会員/兵庫県歯科医師会 会員/姫路歯科医師会 会員/国際歯周内科学研究会 会員/JPDA 有床義歯学会 会員/研修会筒井塾 咬合療法コース/山田先生エンドベーシックコース/大阪SJCDベーシックコース/大阪SJCDレギュラーコース/OSIインプラントセミナー/S.O.R.Gベーシックコース/JACID インプラント100hコース/CALLベーシックセミナー

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