入れ歯の材質比較:レジン床と金属床のどっちが良いか

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入れ歯
2025/07/27

入れ歯の材質比較:レジン床と金属床のどっちが良いか

歯を失ってしまった際の治療法として「入れ歯」は多くの方に選ばれていますが、その中でも「レジン床義歯」と「金属床義歯」は特に一般的な種類です。患者様ご自身の生活スタイルやご希望に合った入れ歯を選ぶためには、それぞれの材質の特徴を深く理解することが大切です。

レジン床義歯の主な特徴

レジン床義歯は、主に歯科用プラスチックの一種であるアクリル樹脂で作られています。

メリット

  • ▶︎費用が安い: 保険適用となるため、経済的な負担が少なく作製できます。
  • ▶︎作製期間が短い: 約2週間〜1ヶ月程度と、比較的短期間での完成が可能です。
  • ▶︎修理がしやすい: レジンは扱いやすい素材であり、破損しても比較的修理が容易です。

デメリット

  • ▶︎厚みがあり、違和感が生じやすい: 強度を確保するため、床部分の厚みが約1.5mm〜2.4mm(約3mm程度)と厚くなりがちです。これにより、口の中での異物感が大きく、話しにくさを感じる方もいらっしゃいます。
  • ▶︎飲食物の温度を感じにくい: 熱伝導性が低いため、食事の温かさや冷たさが伝わりにくく、味覚に影響を与えることがあります。
  • ▶︎耐久性が低い・劣化しやすい: レジンは割れたり変形したりしやすく、吸水性があるため、唾液を吸収して変色や着色汚れ、さらには口臭の原因となることがあります。寿命は平均で3〜5年程度とされています。
  • ▶︎金属のバネが目立つ: 部分入れ歯の場合、隣接する歯に固定するための金属製のバネ(クラスプ)が目立つことがあります。

金属床義歯の主な特徴

金属床義歯は、入れ歯の土台となる床部分に金属(コバルトクロム、チタン、金など)を使用した義歯です。

メリット

  • ▶︎薄くて違和感が少ない: 金属は強度が高いため、床部分を約0.4mm〜0.6mmと非常に薄く作製できます。これにより、お口の中のスペースが広がり、舌の動きが制限されにくくなるため、装着時の違和感が軽減され、発音もしやすくなります。
  • ▶︎飲食物の温度を自然に感じられる: 金属の優れた熱伝導性により、食事の温かさや冷たさが上あごにしっかり伝わり、食べ物の風味をより自然に楽しめます。
  • ▶︎高い耐久性と長寿命: レジン床に比べてはるかに強度が高く、割れにくく変形しにくいのが特徴です。適切なケアを行えば10年以上使用できるケースも多く、結果的に長期的なコスト削減につながることもあります。
  • ▶︎清掃性が良い: 表面が滑らかで傷がつきにくく、プラーク(歯垢)などの汚れが付着しにくいため、清潔な状態を保ちやすいです。
  • ▶︎金属アレルギーへの対応: コバルトクロムなどはアレルギーリスクが指摘されることがありますが、医療分野で広く使われるチタンは生体親和性が高く、金属アレルギーを起こしにくい素材として推奨されています。事前のパッチテスト(アレルギー検査)も可能ですので、ご不安な方はご相談ください。

デメリット

  • ▶︎費用が高額: 保険適用外の自由診療となるため、費用はレジン床義歯よりも高くなります。
  • ▶︎作製に時間がかかる: 精密な型取りや複雑な加工が必要となるため、完成までに4〜6週間(約1ヶ月〜3ヶ月)程度の期間を要することが一般的です。
  • ▶︎修理が難しい場合がある: 破損や口腔内の変化による調整が必要になった際、その場での修理が困難で、技工所での修理が必要となる場合があります。これにより、数日間入れ歯が使えない期間が生じる可能性もあります。

レジン床義歯と金属床義歯の比較表

比較項目 レジン床義歯 金属床義歯
材質 歯科用プラスチック(アクリル樹脂) 金属(コバルトクロム、チタン、金など)
保険適用 〇(保険適用) ✕(自由診療)
費用(目安) 約5,000円〜15,000円 約20万円〜80万円(材質・設計による)
厚み・快適さ 厚く、異物感・違和感が出やすい 薄く(約0.5mm)、違和感が少ない
熱の伝わり方 熱伝導性が低く、温度を感じにくい 熱伝導性が高く、食事の温度を自然に感じやすい
強度・耐久性 低く、割れたり変形したりしやすい 高く、丈夫で長持ちする
寿命(目安) 3〜5年 8〜10年以上
清掃性 吸水性があり、汚れや臭いがつきやすい 汚れがつきにくく、清潔を保ちやすい
修理のしやすさ 比較的容易 難しい場合がある
作製期間(目安) 約2週間〜1ヶ月 約1ヶ月〜3ヶ月
金属アレルギー 基本的に心配なし(クラスプ部分除く) 素材による(チタンは低リスク)
見た目 クラスプが目立つ場合がある クラスプが目立つ場合があるが、目立ちにくい設計も可能
発音 口腔内のスペースが狭まり、発音しにくいことがある 薄いため舌の動きがスムーズで、発音しやすい

やはた歯科の入れ歯治療へのこだわり

当院では、患者様一人ひとりに寄り添い、「全く痛みを感じなかった」 とのお声をいただくような、痛みに配慮した治療を心がけております。
専門の歯科技工所と連携し、高品質な入れ歯の作製に努めております。入れ歯に関するお悩みやご不安がございましたら、どうぞお気軽にやはた歯科にご相談ください。患者様が心からご満足いただけるよう、最適な治療法を共に考え、サポートさせていただきます。

この記事の監修

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八幡 智裕(やはた ともひろ)

当院は、平成10年10月、姫路市勝原区や網干区、太子町の患者様が多い歯科医院です。おかげさまで開院当初から、たくさんの患者様にご来院いただいています。「第一に患者様のことを考えた治療を行うこと」を何より大切にしており、患者さんとの相互理解を重要視し、患者様にご満足いただけるよう医院作りに努めています。

所属学会・研修会

日本歯科医師会 会員/兵庫県歯科医師会 会員/姫路歯科医師会 会員/国際歯周内科学研究会 会員/JPDA 有床義歯学会 会員/研修会筒井塾 咬合療法コース/山田先生エンドベーシックコース/大阪SJCDベーシックコース/大阪SJCDレギュラーコース/OSIインプラントセミナー/S.O.R.Gベーシックコース/JACID インプラント100hコース/CALLベーシックセミナー

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