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やはた歯科ブログ
- 入れ歯
- 2025/07/27
入れ歯の痛みを解決!原因・対処法・調整のポイント
入れ歯は、歯を失った部分を補う大切な治療法の一つですが、「痛くて食事が楽しめない」「違和感が気になる」といったお悩みを抱える方は少なくありません。せっかく新しい入れ歯を手に入れたのに、このような痛みがあると、生活の質まで低下してしまいます。
今回は、入れ歯の痛みの主な原因と、やはた歯科がおすすめする対処法、そして痛みのない快適な入れ歯にしていくための調整のポイントについて、詳しくご説明いたします。
入れ歯が痛む主な原因とは?
入れ歯の痛みには様々な原因が考えられます。ご自身の入れ歯がどのケースに当てはまるか、確認してみましょう。
▶︎ 新しい入れ歯に慣れていない段階である
作りたての入れ歯は、お口にとってまだ「異物」です。これは、新しい靴を履いた時に靴擦れを起こすようなもので、お口が入れ歯に「慣れる段階」で生じる自然な現象です。最初は違和感や軽い痛みが出やすいですが、多くの場合、時間が経つにつれて馴染んでいきます。
▶︎ 入れ歯自体が口の形に合っていない(適合不良)
長期間の使用や噛む力によって、入れ歯はわずかに変形することがあります。また、歯を失った後の歯茎(顎堤)は、刺激が減ることで徐々に痩せていく傾向があり、以前はぴったり合っていた入れ歯でも、時間が経つとズレやガタつきが生じ、一部に過度な圧力がかかり痛みとなることがあります。
▶︎ 噛み合わせのバランスが悪い
入れ歯の噛み合わせがわずかにずれていると、食べ物を噛んだ時に特定の場所に強い力が集中し、歯茎が擦れて痛む原因になります。
▶︎ 部分入れ歯の金具の問題
部分入れ歯の金属のバネ(クラスプ)が、支えている歯を強く締め付けすぎたり、逆に緩んで歯茎に当たったりすることで痛みが生じることがあります。
▶︎ お口の健康状態の問題
・口腔乾燥(唾液量の不足): 唾液は入れ歯と歯茎の間の「潤滑油」の役割を担っています。唾液が不足すると入れ歯が擦れて痛みや口内炎ができやすくなります。
・歯茎や粘膜の炎症・傷: 入れ歯と歯茎が擦れることで、口内炎や潰瘍、腫れなどが生じ、痛みにつながります。
・骨隆起(骨のコブ)や薄い歯茎: 顎の骨に「骨隆起」というコブがある場合や、歯茎が極端に薄い場合は、入れ歯が直接圧迫して痛みを生じることがあります。
・歯茎がぶよぶよになっている(フラビーガム): 合わない入れ歯を使い続けることで、歯茎が柔らかくぶよぶよになることがあり、入れ歯が安定しにくくなります。
▶︎ 入れ歯の清掃・管理不足
入れ歯を清潔に保てていないと、食べかすや細菌(カンジダ菌など)が繁殖し、口内炎や歯茎の炎症、口臭の原因となり、痛みにつながることがあります。
痛みを放置するリスクとは?
「少し痛いくらいだから」と入れ歯の痛みを放置すると、様々なリスクを伴います。
▶︎ 口腔内の悪化: 歯茎や粘膜の傷、口内炎が悪化し、治りにくくなります。最悪の場合、感染症を引き起こすこともあります。
▶︎ 全身への影響: 噛み合わせの乱れは、顎関節症や頭痛、肩こりの原因となり得ます。また、残った健康な歯に負担がかかり、歯の寿命を縮めたり、位置がずれたりするリスクも高まります。
▶︎ 生活の質の低下: 食事や会話が困難になり、栄養不足や発音の問題が生じるだけでなく、誤嚥性肺炎や認知症のリスクまで高まる可能性があります。
痛みを感じたら決して我慢せず、早めに歯科医院にご相談ください。
入れ歯の痛みへの対処法と調整のポイント
快適な入れ歯生活を取り戻すためには、原因に応じた適切な対処法と調整が不可欠です。
▶︎ すぐに歯科医院に相談し、入れ歯を調整する
痛みを感じたら、まずは歯科医師に診てもらい、どこに問題があるのか正確に診断してもらうことが最も重要です。入れ歯は一度作ったら終わりではなく、お口の状態に合わせて何度も調整を繰り返すことで、初めて体に馴染んでいくものです。
具体的な調整内容:
・噛み合わせのバランスを整える。
・歯茎に強く当たる部分を削って圧力を軽減する。
・入れ歯の裏打ち(リライニング)を行い、フィット感を向上させる。
注意点: ご自身で入れ歯を削ったり、バネを曲げたりするのは絶対に避けてください。破損や症状の悪化につながる可能性があります。
▶︎ 新しい入れ歯は「慣らし期間」を設ける
新しい入れ歯は、約1ヶ月を目安にじっくりと慣らしていくことが大切です。最初は、豆腐や煮魚、スープなどのやわらかい食事から始め、少しずつ硬いものにチャレンジしましょう。また、水を飲む練習や、鏡を見て発音の練習をするのも効果的です。極力入れ歯を外している時間を短くし、継続して装着することで、早く慣れることができます。
▶︎ 入れ歯安定剤の一時的な活用
歯科医院に行けないなど、一時的に痛みを和らげたい場合に、市販の入れ歯安定剤を使用することも可能です。安定剤はクッション材として機能し、痛みを軽減する効果が期待できます。しかし、あくまで応急処置であり、長期的な使用は避け、必ず歯科医師の指示に従ってください。
▶︎ 入れ歯と口腔内の正しいケアを習慣に
毎日、入れ歯専用ブラシと洗浄剤を使って丁寧に清掃し、就寝時には入れ歯を外して保管しましょう。歯磨き粉には研磨剤が含まれているため、入れ歯には使用しないでください。また、熱湯での消毒も入れ歯の変形や劣化の原因になりますので避けましょう。
▶︎ 症状が改善しない場合は「作り直し」も検討
長年使用している入れ歯で、調整を繰り返しても痛みが改善しない場合は、入れ歯自体の寿命や口腔内の変化が原因である可能性があります。保険適用の入れ歯には再製作に半年間のルールがあるため、歯科医師とよく相談し、必要に応じて新しい入れ歯の作製を検討しましょう。
▶︎ 自由診療の入れ歯も選択肢に
保険適用の入れ歯は、使える素材や作製工程に制限があるため、痛みが続く、より快適な装着感を求める場合には、シリコン素材の入れ歯(コンフォートデンチャー)や、金属のバネを使わない入れ歯(ノンクラスプデンチャー)など、自費診療の入れ歯を検討するのも良いでしょう。これらはフィット感や快適性が高く、見た目も自然なものが多くあります。
▶︎ 入れ歯以外の治療法も検討する
お口の状態や生活スタイルによっては、インプラントやブリッジなど、入れ歯以外の治療法が適している場合もあります。当院のような総合歯科診療を行っている歯科医院では、様々な選択肢の中から患者様に最適な治療法をご提案できます。
やはた歯科がお手伝いできること
「やはた歯科」では、「第一に患者様のことを考えた治療を行うこと」をモットーに、患者様との相互理解を重視した医院づくりに取り組んでいます。入れ歯の痛みは、適切な診断と調整、そして患者様ご自身のケアで必ず解決に近づきます。
当院の理事長は、日本歯科医師会やJPDA有床義歯学会会員であり、常に最新技術の習得に努めています。経験豊富な歯科医師と歯科衛生士が、精密な検査と丁寧なカウンセリングを通じて、患者様一人ひとりに最適な入れ歯の調整や治療計画をご提案いたします。
どんな些細なご不安でも、どうぞお気軽にご相談ください。快適な入れ歯生活を共に目指しましょう。
入れ歯の調整は、まるでオーダーメイドの洋服を体にぴったり合わせるようなものです。最初から完璧なフィット感は難しいかもしれませんが、熟練の職人が時間をかけて微調整を重ねることで、あなたにとって最高の着心地(噛み心地)へと解決方法を導き出します。

この記事の監修

八幡 智裕(やはた ともひろ)
当院は、平成10年10月、姫路市勝原区や網干区、太子町の患者様が多い歯科医院です。おかげさまで開院当初から、たくさんの患者様にご来院いただいています。「第一に患者様のことを考えた治療を行うこと」を何より大切にしており、患者さんとの相互理解を重要視し、患者様にご満足いただけるよう医院作りに努めています。
所属学会・研修会
日本歯科医師会 会員/兵庫県歯科医師会 会員/姫路歯科医師会 会員/国際歯周内科学研究会 会員/JPDA 有床義歯学会 会員/研修会筒井塾 咬合療法コース/山田先生エンドベーシックコース/大阪SJCDベーシックコース/大阪SJCDレギュラーコース/OSIインプラントセミナー/S.O.R.Gベーシックコース/JACID インプラント100hコース/CALLベーシックセミナー