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やはた歯科ブログ
- 入れ歯
- 2025/11/24
入れ歯はどうやって作られる?しっかり噛める入れ歯ができるまでの全工程を徹底解説!
「入れ歯って、いったいどのような工程で作られているのだろう?」「初めての入れ歯治療で、本当に自分に合うものができるか不安…」
あなたがもし、こうした疑問や不安をお持ちでしたら、この記事は必ずお役に立ちます!
この記事では、姫路市で入れ歯専門治療を行うやはた歯科における「しっかり噛めて、快適な入れ歯」の製作プロセスを、治療計画から最終調整まで段階的かつ徹底的に解説していきます!
入れ歯(義歯)は、単に失った歯を補うだけでなく、咀嚼(噛むこと)、嚥下(飲み込むこと)、構音(発音)、そして顔貌の審美性を改善・回復させるための重要な医療装置です。特に総入れ歯の場合、その製作は非常に高度な技術を要し、最適な「答え」は患者様一人ひとり異なります。
入れ歯製作の「一般的な流れ」を知っておこう!
まずは、入れ歯治療がどのようなステップで進められるのか、全体像を把握しましょう。一般的な入れ歯治療は、大きく分けて以下の5つのステップで進められます。
| ステップ | 内容 | 目的 |
|---|---|---|
| 1. 診査・カウンセリング | 問診票、レントゲン、口腔内の型取りなどを実施 | 患者様の症状やご要望を把握し、治療計画を立案 |
| 2. 印象採取 | 精密な型取り。顎全体の筋肉の動きまで記録 | 顎の形を正確に再現した模型を作成する |
| 3. 咬合採得 | 上下の顎の位置関係、顎の動きなどを正確に記録 | 理想的な「噛み合わせ」の位置を決定する |
| 4. 試適(仮縫い) | 蝋義歯を装着し、噛み合わせや見た目のズレを確認 | 最終的な入れ歯の完成前に問題点を修正する |
| 5. 最終調整・完成 | 最終義歯を製作し、装着後に微調整を行う | 日常生活で快適に使用できる状態に仕上げる |
ここからは、特に精密さが求められる「印象採取」と「咬合採得」について、詳しく見ていきましょう。
精密な型取りが全ての基礎!「印象採取」と「咬合採得」の重要性とは?
「入れ歯の精度は、どこで決まるのでしょうか?」
入れ歯製作において、最も失敗が許されない重要な工程が、この「印象採取」と「咬合採得(噛み合わせの記録)」です。
精密な印象採取(型取り)で何を記録するのか!?
一般的な型取り(概形印象)では、既製のトレーを使ってお口の形を採ることが多いでしょう。しかし、やはた歯科では、その後の工程でオーダーメイドの個人トレーを作製し、より精密な型取りを実施します。
どのような仕組みで精密な型取りをするのか気になりませんか?
精密印象採得(最終印象)の目的は、義歯製作のための作業模型を得ることです。ここでは、単に顎の形だけでなく、顎全体の筋肉の動きとフィットするよう、筋肉の動きまで記録します。
例えば、全部床義歯の最終印象では、個人トレーを使用して、辺縁形成用コンパウンド印象材で辺縁形成(筋圧形成)を行い、その後、流動性のよいシリコン印象材などで印象を採る方法が一般的です。
このプロセスでは、印象域の境界が不明瞭な部位や、被圧変位量(粘膜の沈み込みやすさ)が異なる部位に合わせて、適切に圧をコントロールすることが重要になります。
特に吸着義歯の大家とされる阿部二郎先生らによれば、吸着を獲得するためには、辺縁封鎖が欠かせない工程であり、閉口印象(口を閉じた状態での型採り)を行うことで、義歯が適合し、吸着すると説明されています。
精密な咬合採得(噛み合わせの精密記録)のポイント!
どんなに型取りが上手くできても、咬合採得を誤ると、全く機能しない義歯となってしまう可能性が高いのです。
咬合採得とは、上顎に対する下顎の垂直的、水平的、あるいは任意の位置的関係、つまり顎間関係を正確に記録するステップです。
特に重要なのは、「垂直的顎間関係」と「水平的顎間関係」の決定という点です。
- 垂直的顎間関係(咬合高径): 歯を並べる高さを決定します。これは、発語時の下顎位(s音発語時など)や嚥下位、安静時の下顎位(安静空隙)などを複合的に利用して決定することが望ましいとされています。
- 水平的顎間関係: 上顎に対する下顎の前後的・左右的関係、すなわち人工歯を咬頭嵌合させるべき位置を記録します。
やはた歯科における総義歯製作の高度なアプローチとしては、フェイスボウトランスファーによる半調節性咬合器の使用や、ゴシックアーチ描記法による顎位の決定などがあります。
- フェイスボウトランスファー: 頭蓋に対する上顎の三次元的位置関係を咬合器(噛み合わせを再現する装置)に正確に移し、再現性を高めます。
- ゴシックアーチ描記法: 下顎位が左右に偏位している場合に、下顎の正確な水平的位置を記録するために用いられます。
具体的には、ゴシックアーチの頂点(正確な顎位)と、タッピングポイント(習慣的な噛み締め位)の距離が長い症例ほど、義歯装着後の調整回数が多くなることが示唆されています。精密な咬合採得は、治療の成功を導く最も重要なステップの一つであるということです。
噛み合わせの「仮縫い」段階!「人工歯配列」と「試適」で確認することとは?
精密な型取りと噛み合わせの記録が終わると、いよいよ入れ歯の形が見えてきます。
人工歯配列で「舌房」を確保する重要性!
咬合採得で記録したデータをもとに、咬合器に模型をセットし、人工歯を並べます。このステップを「人工歯配列」といいます。
人工歯を並べる際の原則として、機能を重視し、義歯の安定が得られる位置に配列すること、そして舌房(舌のスペース)を確保することが挙げられます。
従来の力学的な配列法(歯槽頂間線法則)では、義歯の安定を優先して人工歯を舌側寄り(内側)に配列することがありました。しかし、吸収が進んだ無歯顎では舌が大きくなる傾向があり、舌側寄りに配列すると、舌の動きが阻害されたり、舌が義歯を外側へ押しやってしまい、かえって安定を損ねてしまうリスクがあるのです。
そのため、やはた歯科では、天然歯が元あった位置に人工歯を配列することで、頰側および舌側からの筋圧のバランスを継続させ、義歯の安定を図る考え方を重視していると言えるでしょう。
蝋義歯による試適(完成前の最終チェック)で何を見る!?
人工歯が並び、歯肉部分がピンク色のロウでできた入れ歯を装着し、最終的なチェックを行う工程が「試適(してき)」です。これは、洋服でいえば仮縫いの状態にあたります。
試適では、主に以下の4つのポイントを細かく確認します。
- 審美性(見た目): 人工歯の色調、形態、大きさ、配列位置が顔貌や残存歯と調和しているかを確認します。
- 顎間関係(噛み合わせ): 噛み合わせの高さ(咬合高径)や、水平的な顎の位置にズレがないか、早期接触がないかを確認し、必要に応じて咬合調整を行います。
- 義歯床形態と維持: 義歯床のフチの長さ(辺縁封鎖)が適切か、義歯が安定しているか、痛いところはないかを確認します。
- 構音機能(発音): サ行、タ行などの発音がスムーズにできるか、発語時に義歯が離脱しないかを調べます。
特に見た目については、患者様ご自身はもちろんのこと、ご家族や親戚の方に同席いただき、ご意見を伺うことで、より満足度の高い仕上がりを目指すことができます。
実際にやはた歯科が取り扱う超精密義歯「BPSデンチャー」の場合
やはた歯科が推奨する超精密義歯システム「BPSデンチャー」では、この試適のステップ(3回目)が極めて重要です。
BPSデンチャーは、顎や筋肉の動き、咬合力を詳細にチェックした上で作製されるため、試適で問題がなければ、超精密重合装置「イボカップ」で義歯を仕上げます。その結果、4回目のセット時(総義歯のセット)には、調整がほとんど必要ない状態で完成することが可能です。
最終調整と長期的な健康への貢献について知ろう!
試適で全ての確認が終わり、問題がなければ、ロウを硬いプラスチック(レジン)などの最終材料に置き換えて完成です。
完成後の「微調整」こそ仕上げの鍵!
最終的に完成した入れ歯を装着しても、ロウからプラスチックに置き換わる際のわずかな収縮や、お口の敏感さにより、違和感や不都合が出ることがあります。
このため、完成後すぐに治療が終わるわけではありません。
やはた歯科では、完成後、日常生活で食事をしていただき、その後2~3回ご来院いただき、噛み合わせの最終的な微調整を行います。
この調整は、顎堤粘膜の変位や、噛み合わせの変化が時間とともに続くため、複数回行うことが必要とされるステップです。合わない入れ歯を自分で削ったり曲げたりすると、かえって噛み合わせが悪くなるため、気になることがあればすぐに歯科医院に相談することが大切です。
入れ歯が全身の健康にもたらすメリットとは?
適合に優れた高精度の入れ歯は、単にお口の機能を回復させるだけでなく、全身の健康維持に大きく貢献する、という点が挙げられます。
具体的には、以下のようなメリットがあります。
- 姿勢の改善と体のゆがみ防止: 噛み合わせが悪いと、体にゆがみやズレが生じ、肩こり、腰痛、慢性的な疲れなどを招くことがあります。高精度の入れ歯は、体のゆがみを防止します。
- 脳の活性化: しっかり噛むことで脳の血流がよくなり、脳の中央の「海馬」の部分が活性化することが分かっています。これは、アンチエイジングや痴呆防止にもつながる重要な点です。
- 消化機能の向上: 食べ物をしっかり噛み砕くことで、消化器官への負担が軽減され、栄養吸収が改善されます。
- 発音の改善: 適切な入れ歯により、明瞭な発音が可能になり、コミュニケーションの質が向上します。
まとめ:最高品質の入れ歯で、快適な毎日を送りましょう!
この記事では、やはた歯科における入れ歯製作のプロセスを、印象採取から最終調整まで段階的に解説してまいりました。
入れ歯製作の成功は、以下の精密なステップの積み重ねによって実現されます:
- 印象採取: 顎の筋肉の動きまで記録する精密な型取り
- 咬合採得: 顎の垂直的・水平的位置を正確に決定する高度な記録
- 試適: 蝋義歯による噛み合わせと審美性の最終チェック(仮縫い)
- 最終調整: 完成後の2~3回にわたる微調整による長期的な適合の追求
特に総義歯において、下顎の吸着獲得は非常に難しいとされていましたが、近年はBPSデンチャーのような超精密義歯製作システムや、吸着印象法といった技術の発達により、以前ほど苦労しなくても良い時代になっています。
あなたがもし、「しっかり噛める入れ歯」や「痛みの少ない入れ歯」を検討している方であれば、ぜひ一度、やはた歯科の専門的な入れ歯治療について個別にご相談されてみてはいかがでしょうか。
理事長が、どの種類の入れ歯が良いか、保険と自費どちらが適しているかなどにお答えします。
まるで、料理のレシピを正確に守るように、入れ歯作りも各工程の「精度」が最終的な「美味しさ(快適さ)」を決定します。やはた歯科では、その精密なステップを一つ一つ丁寧に積み重ね、あなたのお口に最高の「噛む喜び」をお届けできるよう努めている、ということです。
入れ歯治療をお考えの方は、ぜひこの記事でご紹介した製作プロセスを参考に、信頼できる歯科医院での治療をご検討ください。適切な入れ歯治療により、快適で健康的な毎日を取り戻しましょう!

この記事の監修

八幡 智裕(やはた ともひろ)
当院は、平成10年10月、姫路市勝原区や網干区、太子町の患者様が多い歯科医院です。おかげさまで開院当初から、たくさんの患者様にご来院いただいています。「第一に患者様のことを考えた治療を行うこと」を何より大切にしており、患者さんとの相互理解を重要視し、患者様にご満足いただけるよう医院作りに努めています。
所属学会・研修会
日本歯科医師会 会員/兵庫県歯科医師会 会員/姫路歯科医師会 会員/国際歯周内科学研究会 会員/JPDA 有床義歯学会 会員/研修会筒井塾 咬合療法コース/山田先生エンドベーシックコース/大阪SJCDベーシックコース/大阪SJCDレギュラーコース/OSIインプラントセミナー/S.O.R.Gベーシックコース/JACID インプラント100hコース/CALLベーシックセミナー