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- 入れ歯
- 2025/09/14
歯科医が本音で解説!インプラントと入れ歯の徹底比較 | 将来後悔しない治療選択の秘訣
「歯を失ってしまったけれど、インプラントと入れ歯のどちらを選べばいいのだろう?」と悩んでいませんか?
見た目が自然でしっかり噛めるインプラントは魅力的ですが、「手術が怖い」「費用が高すぎる」という不安もあることでしょう。一方、昔ながらの入れ歯については、「噛めない」「外れる」「見た目が悪い」といったネガティブなイメージをお持ちの方も多いかもしれません。
しかし、治療の選択はあなたの全身の健康状態や将来的な生活スタイルを考慮して行うべき、非常に重要な判断なのです。
この記事では、インプラントと入れ歯の違いを分かりやすく解説し、それぞれのメリット・デメリットを徹底比較していきます!特に、当院がなぜインプラントのメリットを認めつつも、長期的な安心感という観点から「精密入れ歯治療」を推奨するのか、その理由を詳しくお伝えします。
そもそもインプラントと入れ歯って何が違うの!?
歯を失った場合の主な治療法には、「インプラント」「入れ歯(義歯)」「ブリッジ」の3つがあります。まずは、この記事の主役であるインプラントと入れ歯の基本的な特徴を詳しく見ていきましょう。
インプラントとは?第二の永久歯と呼ばれる理由
インプラントとは、失った歯の根の部分を補うために、チタン製の人工歯根(インプラント体)を顎の骨に埋め込む治療法です。
チタンは骨と結合しやすい特殊な性質を持っているため、骨と一体化することでインプラントが安定し、天然歯に近い見た目と噛み心地を実現できます。この高い安定性から、「第二の永久歯」とも呼ばれているのです。
入れ歯(義歯)とは?取り外し可能な人工歯
入れ歯は、失った歯を補うための取り外し式の義歯です。歯が部分的に残っている場合は「部分入れ歯」を、すべての歯を失った場合は「総入れ歯」を使用します。
歯ぐきにフィットさせて装着する仕組みで、外科手術が不要で治療が可能であり、保険適用で比較的安価に作れることが最大のメリットです。ただし、定期的な調整や作り替えが必要になるという特徴があります。
インプラント vs 入れ歯!6つのポイントで徹底比較
では、インプラントと入れ歯は具体的にどのような違いがあるのでしょうか?あなたが治療を選ぶ際に最も気になる6つの視点から、両者を比較してみましょう。
| 比較項目 | インプラント | 入れ歯 |
|---|---|---|
| 治療方法 | 外科手術で人工歯根を顎骨に埋入する固定式 | 外科手術不要。取り外し式の義歯 |
| 費用(初期コスト) | 高額(1本あたり30万〜60万円程度) | 低コスト(保険適用なら5,000円〜) |
| 手術の有無 | 必要(外科手術あり) | 不要 |
| 噛む力(機能性) | 90%以上回復。天然歯とほぼ同じ | 20〜30%程度回復。硬い物は苦手な場合も |
| 審美性(見た目) | 天然歯に近い自然な見た目 | 金属バネが目立つ場合あり |
| 耐久性・寿命 | 適切なメンテで20年以上可能 | 平均5〜7年で作り替えや調整が必要 |
上記の表からも分かる通り、インプラントは機能性や審美性に優れている一方で、入れ歯は費用や手術の有無といった身体的・経済的負担を抑えられるという点でメリットがあるということです。
インプラントのメリット・デメリットを包み隠さず解説!
インプラントは「第二の永久歯」とも呼ばれるほど素晴らしい治療法ですが、リスクや注意点も存在します。メリットとデメリットをバランス良く理解することが大切でしょう。
インプラントの5つの大きなメリット
- 天然歯に近い噛み心地と審美性
人工歯根が顎の骨にしっかり固定されるため、自分の歯と同じような感覚でしっかりと噛むことが可能になります。 - 周囲の健康な歯を傷つけない
ブリッジのように両隣の歯を削る必要がなく、残っている健康な歯に負担をかけずに済むという点が挙げられます。 - 顎の骨が痩せるのを防ぐ効果
インプラントは顎の骨に直接刺激を伝えるため、骨の吸収を防ぐ効果も期待できるでしょう。 - 会話がスムーズにできる
固定式のため、入れ歯のようにズレたり外れたりする心配がなく、発音に影響を与えにくいです。 - 高い耐久性
適切なメンテナンスを行えば、20年以上の耐久性を持つことも珍しくありません。
知っておくべきインプラントの4つのデメリット
- 治療費が高額になる
インプラント治療は原則として保険適用外(自由診療)となるため、1本あたり30万〜50万円が相場です。 - 外科手術とそれに伴うリスク
顎の骨にインプラント体を埋め込むための外科手術が必要で、術後に腫れや痛み、稀に感染症のリスクがあります。 - 治療期間が長くかかる
インプラント体が顎の骨と結合するまで数ヶ月必要なため、治療完了まで3ヶ月〜6ヶ月程度かかります。 - インプラント周囲炎のリスク
インプラントは細菌に感染しやすい構造のため、インプラント周囲炎になるリスクがあり、定期的なメンテナンスが必須です。
それでも入れ歯を検討すべき理由とは!?
では、なぜインプラントのメリットが多いにも関わらず、入れ歯を選択する価値があるのでしょうか?特に手術のリスクや高額な費用、長期的なメンテナンスの負担を避けたい場合は、入れ歯治療が有力な選択肢となります。
入れ歯の確実なメリット
- 手術が不要で身体的な負担がない
入れ歯は型取りをして作製・調整を行うだけで済むため、外科手術が一切不要です。持病がある方や高齢で手術を避けたい方には、最も安全な治療法と言えるでしょう。 - 初期費用が大幅に抑えられる
保険適用の入れ歯であれば、費用負担は非常に少なく済みます。自費診療の入れ歯を選べば、見た目や装着感のデメリットを大幅に解消できる選択肢もあります。 - 修理や調整が比較的容易
インプラントと比較して、入れ歯は破損したり不具合が生じたりした場合に、患者さんの負担が少なく修理がしやすいという大きな長所があります。
Q&A:精密な入れ歯で従来のデメリットは克服できる?
Q: 入れ歯の「噛めない」「外れる」というデメリットは改善されているのですか?
A: はい、大幅に改善されています。例えば、デジタル技術を用いた入れ歯(デジタルデンチャー)は、高い精度と優れた装着感を実現し、違和感をほとんど感じさせないケースも増えています。また、金属床義歯やノンクラスプデンチャーなど、自費診療の選択肢では従来の保険診療の入れ歯の問題点を大きく改善できるのです。
なぜ当院では「精密入れ歯治療」を推奨するのか!?
これまでインプラントのメリットを多く見てきましたが、当院がインプラント治療を希望される方にも、将来的なリスクを考慮した精密入れ歯治療を選択肢として重視するのには明確な理由があります。
1. 将来、もし治療が「壊れたら」どうするのでしょうか?
インプラントは長持ちする治療法ですが、永遠に持つことを保証された治療は歯科にはありません。日本口腔インプラント学会のサイトにも、「100%の成功ではありません」という記載がある通り、インプラントにもトラブルはつきものです。
特に重要なのは、インプラントはトラブルが起きた場合の再治療や修理が非常に困難という点です。
- 例えば、重度のインプラント周囲炎になると、インプラントの撤去が必要になることがあります。
- インプラントが脱落した後、骨の量がさらに減少していると、再度のインプラント埋入は非常に難しく、患者さんの身体的・経済的負担が大きくなります。
これに対し入れ歯は、万が一、他の歯が抜けた場合でも、既存の入れ歯に歯を追加して修理することが比較的容易なのです。
2. 高齢化によって「お手入れ」が困難になるリスク
どのような仕組みでインプラント周囲炎を予防しているのか気になりませんか?
インプラントを長持ちさせるには、毎日丁寧に歯磨きやデンタルフロスを使ったケアを行うことに加え、3〜6ヶ月ごとに歯科医院でのプロフェッショナルケアを受けることが必須です。
しかし、人生100年時代を迎え、あなたが高齢になったり、病気や怪我で入院したりして、通院やセルフケアができなくなる可能性もあります。認知機能が低下すると、自宅でのセルフケアも難しくなるリスクが報告されています。
- インプラントは感染に弱いため、適切なセルフケアができなくなると、インプラント周囲炎が急速に悪化し、インプラントを失う原因になります。
- 一方、入れ歯は取り外して洗浄できるため、介護者がお手入れをするのが簡単です。
最も注目すべきは、インプラントが長持ちするかどうかではなく、将来的なトラブルが起きた際に、患者さんが最も負担なく対応できる治療法は何か、という点です。この観点から、当院では修理対応が容易で柔軟性の高い「入れ歯治療」を、長期的な選択肢として強く推奨することがあるのです。
後悔しない治療法を選ぶための3つの診断基準
インプラントと入れ歯、どちらを選ぶべきか悩んだ場合は、ご自身の状況と希望を明確にすることが決め手となります。ここからは、具体的な判断基準を見ていきましょう。
まずは「手術が可能かどうか」をチェック!
インプラントは外科手術を伴うため、全身的な健康状態が最も重要な判断基準となります。
- 手術が難しい、またはリスクが高い人
重度の糖尿病や骨粗しょう症、心疾患、高血圧などの持病がある場合、手術によるリスクが高まるため、インプラント治療が難しい場合があります。このような方には、手術不要の入れ歯が向いているでしょう。 - 顎の骨が少ない人
インプラントを固定する顎の骨の量や密度が不足している場合も、通常はインプラント治療が難しいと診断されます。
次に「費用と耐久性」のバランスを検討しましょう!
短期的なコストを抑えたいのか、長期的なコストを重視するのかを考えましょう。
- 短期的な費用を抑えたい方:保険適用の入れ歯が最も安価です。
- 長期的なコストパフォーマンスを重視する方:適切なケアができれば長く持つインプラントが有利になる場合があります。
最後に「何を最も優先したいか」で決めましょう!
| あなたが優先したいこと | おすすめの治療法 |
|---|---|
| しっかり噛む機能・見た目 | インプラント |
| 外科手術を避けたい・費用を抑えたい | 入れ歯 |
| 長期的な修理のしやすさ・将来の介護リスク | 入れ歯(精密義歯) |
| 入れ歯の不快感を解消しつつ手術も避けたい | インプラントオーバーデンチャー |
まとめ:あなたに最適な治療法を見つけるために
歯を失った際の治療法として、インプラントと入れ歯はそれぞれ独自のメリットとデメリットがあります。
インプラントは、天然歯とほぼ変わらない機能性や審美性、そして周囲の歯を傷つけないという点で、非常に優れた治療法です。一方で、手術の必要性や高額な費用、そして長期にわたる厳密なメンテナンスが必須であるというデメリットも存在します。
これに対し、入れ歯は、手術が不要で費用も抑えられますが、従来の保険診療では噛む力や見た目に課題がありました。しかし、将来的な修理の容易さや、全身状態に左右されにくいという点で、特に高齢になった時の安心感が高いというメリットがあります。
当院では、患者さん一人ひとりの口腔内や全身の状態、そして「将来、どのような生活を送りたいか」という希望を丁寧に伺うことが、後悔しない治療選びにつながると考えています。
もし、あなたがインプラントか入れ歯かで迷っている場合や、「インプラントしかない」と言われて不安を感じている場合は、ぜひ一度当院にご相談ください。広い視野、長期的な視野で真にあなたのための治療法をご提案いたします。
お気軽にお問い合わせいただき、あなたに最適な治療法を一緒に見つけていきましょう!

この記事の監修

八幡 智裕(やはた ともひろ)
当院は、平成10年10月、姫路市勝原区や網干区、太子町の患者様が多い歯科医院です。おかげさまで開院当初から、たくさんの患者様にご来院いただいています。「第一に患者様のことを考えた治療を行うこと」を何より大切にしており、患者さんとの相互理解を重要視し、患者様にご満足いただけるよう医院作りに努めています。
所属学会・研修会
日本歯科医師会 会員/兵庫県歯科医師会 会員/姫路歯科医師会 会員/国際歯周内科学研究会 会員/JPDA 有床義歯学会 会員/研修会筒井塾 咬合療法コース/山田先生エンドベーシックコース/大阪SJCDベーシックコース/大阪SJCDレギュラーコース/OSIインプラントセミナー/S.O.R.Gベーシックコース/JACID インプラント100hコース/CALLベーシックセミナー