金属床の入れ歯、どれを選ぶ?チタン・コバルト・ゴールド床を徹底比較!歯科医が教える失敗しない選び方

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入れ歯
2025/11/04

金属床の入れ歯、どれを選ぶ?チタン・コバルト・ゴールド床を徹底比較!歯科医が教える失敗しない選び方

「金属の入れ歯って、結局どれがいいの?」

「チタン床、コバルト床、ゴールド床の違いが分からなくて困っている…」

「高額な自費治療だからこそ、失敗せずに自分にぴったりの素材を選びたい!」

このように、もしあなたが入れ歯の素材選びで悩んでいるとしたら、それは非常に重要な判断だと言えるでしょう。なぜなら、入れ歯に使われる金属には、それぞれ明確な特性があり、その選択が快適性や長期的な満足度に直結するからです。

この記事では、自費診療で選択できる主要な金属床義歯であるチタン床、コバルト床、ゴールド床のそれぞれの特徴、熱伝導率、強度、そして気になる費用について、徹底的に比較解説していきます!

この記事を最後までお読みいただくことで、あなたに最適な金属床の選び方が分かり、入れ歯治療に対する不安を解消できるでしょう。さらに、長期的に満足できる入れ歯選びのポイントも理解できるはずです。


そもそも金属床義歯とは何か!?従来の入れ歯との違いが快適さの鍵!

まずは、「そもそも金属床義歯とは何か!?」という基本的な知識から見ていきましょう。

金属床義歯とは、入れ歯の土台部分(床/しょう)に金属を使用した義歯のことです。

従来の保険適用の入れ歯は、歯ぐきの部分にレジン(歯科用プラスチック)を使用しており、安価であるという大きなメリットがあります。しかし、強度を保つために厚く、大きめに作る必要があるため、装着時に違和感や異物感を覚えやすいというデメリットがありました。

では、なぜ金属床義歯は快適性が高いのでしょうか?

金属床義歯が機能性や使用感において優れているのは、金属が持つ特性を最大限に活かしているためです。

最も注目すべきは、従来のレジン床では実現が困難だった以下の機能性を可能にしているという点です。

金属床義歯の主なメリット

  • 装着感の違和感が少ない:金属は強度が高いため、義歯の床を薄く小さく作製できます。これにより、口内の圧迫感が減り、発音にも支障が出にくく、スムーズな会話が可能になります。
  • 食べ物の温度が自然に感じられる:金属は熱伝導率が高いため、食べ物や飲み物の温度を自然に感じられます。レジン床では温度が伝わりにくく食事の楽しみが損なわれがちですが、金属床なら食事の満足度が大幅に向上します。
  • 優れた耐久性:金属床義歯は非常に高い強度を持つため、日常的な使用や噛む力にしっかりと耐えられ、長期間安定して使い続けることができます。

徹底比較!自費の3大金属床(チタン床、コバルト床、ゴールド床)の特徴とメリット・デメリット

これまで金属床義歯の全体的なメリットについて説明してきましたが、ここからは、チタン床、コバルト床、ゴールド床という3つの主要な金属素材について、具体的にどのような違いがあるのかを詳しく見ていきましょう。

1. チタン床(純チタン・チタン合金)

チタン床義歯は、純チタンやチタン合金を素材としており、軽量で身体に優しい金属として知られています。

チタン床のメリット

  • 【最も注目すべきは軽さ!】他の金属床義歯と比べて圧倒的に軽量であり、装着時の負担が大幅に軽減されます。チタンの密度は4.5 g/cm³で、コバルトクロム合金(8.3 g/cm³)よりも約半分の重量です。
  • 金属アレルギーの心配が極めて少ない:生体親和性が高く、インプラント治療にも使われる安全な金属です。
  • 優れた耐久性と耐腐食性:丈夫で長持ちし、口腔内の過酷な環境でも変質しません。
  • 良好な熱伝導率:食べ物の温度をしっかりと感じることができ、食事の楽しさが向上します。

チタン床のデメリット

  • 加工が技術的に難しく、製作費用がやや高めになる傾向があります。
  • 修理が困難な場合があり、破損時には作り直しが必要になることもあります。

チタン床は、「軽さと金属アレルギーへの配慮」を最も重視している方に適した選択肢です。

2. コバルト床(コバルトクロム合金)

コバルトクロム合金は、金属床の材料として最も歴史があり、現在でも広く利用されているスタンダードな金属です。

コバルト床のメリット

  • 高い強度と耐久性:頑丈で破損のリスクが少なく、長期間の使用に耐えられます。
  • コストパフォーマンスが良い:金属床の中では比較的費用が抑えられ、初めての金属床義歯としても選択しやすい価格設定です。
  • 薄く精密な加工が可能:硬い材質のため薄く細く作ることができ、装着感も優れています。
  • 良好な熱伝導率:食べ物の温度を適切に感じることができます。

コバルト床のデメリット

  • 金属アレルギーのリスク:事前に皮膚科などでパッチテストを受けることが推奨されます。
  • チタン床に比べると比重が大きく(純チタンの約2倍)、やや重さを感じることがあります。
  • 重度の破損の場合、修理が困難で一から作製し直す必要性もあります。

コバルト床は、「費用を抑えながら、強度と薄さといった金属床の基本的なメリット」を享受したい場合に、バランスの取れた選択肢と言えるでしょう。

3. ゴールド床(金合金・白金加金)

ゴールド床は、金合金や白金加金といった貴金属を含む合金であり、審美性や装着感の面で最高水準の高級素材です。

ゴールド床のメリット

  • 極めて優れた生体親和性:腐食やさび、変色の心配がほとんどなく、アレルギーリスクも非常に低くなっています。
  • 最高水準の加工精度:適度な柔軟性を持っているため、お口の中の複雑な凹凸に精密に適合させることができます。
  • 優秀な熱伝導率:食べ物の温度を最も細かく感知でき、豊かな食生活の実現につながります。
  • 長期的な安定性:変質や変色がほとんどなく、美しい状態を長期間維持できます。

ゴールド床のデメリット

  • 非常に高額:貴金属のため、費用が他の素材と比較して大幅に高くなります。金相場により価格が変動するため、時価での取り扱いとなることが多いです。
  • チタン床に比べると重量が重いという点が挙げられます。

ゴールド床は、「最高の適合性と快適性、そして味覚の再現性」を追求し、費用面の負担をいとわない方におすすめの選択肢です。


価格と寿命を比較!最適な素材の選び方

次に、あなたが最も気になるであろう費用と耐久性について、具体的なデータに基づいて比較し、最適な素材の選び方をご提示します。

主要な金属床義歯の比較表

素材 軽さ(密度) 熱伝導率 アレルギーリスク 寿命(目安) 費用例(税込/片顎)
チタン床 最も軽い(4.5 g/cm³) 高い 非常に低い 約10〜15年 418,000円〜
コバルト床 やや重い(8.3 g/cm³) 高い あり 約5〜7年 363,000円〜
ゴールド床 重い(15〜16 g/cm³) 大変良い 非常に低い 約7〜10年 時価(80万〜100万円程度)

※ゴールド床の費用が「時価」となるのは、金合金などの歯科用金属の価格が為替相場や国際情勢に左右されやすいためです。

比較分析:どの素材が最適か?

  • 価格面:コバルト床が最も抑えられ、次いでチタン床、ゴールド床が最も高額になる傾向があります。
  • 寿命・耐久性:金属床義歯の寿命はレジン床(3〜5年)を大幅に上回ります。特にチタン床は10〜15年という長期使用が可能です。
  • コストパフォーマンス:長期的に見ると、初期費用は高くても修理や交換の頻度が少ないため、トータルコストが抑えられる場合があります。

最適な素材の選び方:あなたが重視する価値は何か!?

入れ歯選びにおいて、価格が高い=高品質とは限りませんが、身体への親和性や長期安定性を考慮すると、金属選びは極めて重要です。

あなたが入れ歯を検討している場合、以下のポイントを参考に、ご自身のニーズに合った最適な素材を選択しましょう。

選択基準別おすすめ素材

  1. 体質・健康面を重視する方:
    金属アレルギーが心配な方や、より生体親和性の高い素材を求める方には、チタン床やゴールド床が推奨されます。
  2. 装着感・快適性を重視する方:
    軽さによる違和感の少なさを求めるならチタン床。食べ物の温度をより自然に感じたいなら、熱伝導率が優秀なゴールド床も魅力的です。
  3. 予算と耐久性のバランスを重視する方:
    初期投資を抑えつつ、丈夫で長持ちする義歯を求めるなら、コバルト床が現実的な選択肢となります。

最も重要なのは、治療前にしっかりと説明してくれる歯科医院を選び、あなた自身の要望や生活スタイルを歯科医師に詳しく伝えることです。情報が多いほど、より良い入れ歯の製作が可能になるためです。

まとめ:最高の食生活のために最適な金属床を選びましょう!

金属床義歯は、従来のレジン床と比較して薄さ、熱伝導性、強度、装着感など、多くの面で優位性を持っています。特に、しっかり噛めて、食べ物の温度がよく伝わるという点が、食事の楽しみを取り戻したい方にとって大きな価値となるでしょう。

素材選びの最終チェックポイント

  • 軽さとアレルギー対応を重視するなら→チタン床
  • コストと強度のバランスを重視するなら→コバルト床
  • 最高の適合性と味覚を追求するなら→ゴールド床

入れ歯は、わずかなズレでも患者様が敏感に反応する、非常に高度な技術が求められる治療分野です。最適な入れ歯を作るための「答え」は、患者様お一人お一人によって異なります。

あなたが最高の入れ歯を手に入れるために、遠慮なくご自身の要望や不安を歯科医師にご相談ください。丁寧なカウンセリングと十分な説明を受けることで、きっと満足のいく治療結果を得られるはずです。

食事は人生の大きな楽しみの一つです。適切な金属床義歯を選択することで、美味しい食事と快適な日常生活を取り戻していただければと思います。

この記事の監修

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八幡 智裕(やはた ともひろ)

当院は、平成10年10月、姫路市勝原区や網干区、太子町の患者様が多い歯科医院です。おかげさまで開院当初から、たくさんの患者様にご来院いただいています。「第一に患者様のことを考えた治療を行うこと」を何より大切にしており、患者さんとの相互理解を重要視し、患者様にご満足いただけるよう医院作りに努めています。

所属学会・研修会

日本歯科医師会 会員/兵庫県歯科医師会 会員/姫路歯科医師会 会員/国際歯周内科学研究会 会員/JPDA 有床義歯学会 会員/研修会筒井塾 咬合療法コース/山田先生エンドベーシックコース/大阪SJCDベーシックコース/大阪SJCDレギュラーコース/OSIインプラントセミナー/S.O.R.Gベーシックコース/JACID インプラント100hコース/CALLベーシックセミナー

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