入れ歯は寝るときに外す?つけたまま?就寝時の正しい取り扱いとお手入れ方法

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入れ歯
2026/04/22

入れ歯は寝るときに外す?つけたまま?就寝時の正しい取り扱いとお手入れ方法

入れ歯をお使いの患者さまから、「寝るときは外したほうがいいのでしょうか」というご質問をいただくことがあります。

結論から申し上げますと、一般的には、就寝時は入れ歯を外してお休みいただくことが勧められます。

夜間に外すことで、お口の粘膜や歯ぐきを休ませやすくなり、義歯の清掃もしやすくなるためです。日本補綴歯科学会のガイドラインでも、原則として夜間は義歯を外し、水中に保管することが推奨されています。

ただし、すべての方に一律で当てはまるわけではありません。噛み合わせの状態や残っている歯の保護、顎関節への配慮など、治療上の理由から歯科医師が夜間装着を指示する場合もあります。そのため、最終的にはご自身の判断だけで決めず、主治医の説明に沿っていただくことが大切です。

就寝時に入れ歯を外すことが勧められる3つの理由

1. 歯ぐきや粘膜を休ませるため

入れ歯は、見た目以上に歯ぐきや口の中の粘膜に負担をかけています。日中長時間装着していると、義歯の下にある粘膜が圧迫され、赤みや痛み、炎症の原因になることがあります。 夜間に外していただくことで、こうした部分を休ませ、粘膜の回復を促しやすくなります。日本補綴歯科学会でも、夜間に義歯を外す目的として義歯床下粘膜の回復が挙げられています。

また、夜間も義歯をつけたままにしていることは、義歯性口内炎や残っている歯の歯肉炎と関連することが示されています。違和感が少ない場合でも、粘膜への負担が蓄積していることがありますので、「症状がないから問題ない」とは限りません。

2. お口の中を清潔に保ちやすくするため

睡眠中は唾液の分泌が少なくなるため、お口の中の汚れが停滞しやすくなります。入れ歯の表面には、食べかすだけでなく細菌や真菌(カビの仲間)が付着しやすく、清掃が不十分なまま夜間も装着すると、口腔内環境の悪化につながることがあります。毎晩いったん外して洗浄することで、義歯を清潔に保ちやすくなります。

高齢の方を対象とした研究では、夜間も義歯を装着していた方は、外していた方に比べて肺炎の発症リスクが高いことが報告されています。夜間装着が直接の原因と断定されるわけではありませんが、お口の中の衛生環境を整えることが全身の健康にとっても重要であることがわかります。

3. 就寝中の誤飲や窒息のリスクに配慮するため

特に部分入れ歯では、適合が悪くなっていたり、留め金がゆるくなっていたりすると、就寝中に外れる危険があります。海外の医療機関の案内でも、入れ歯をつけたまま眠ることには窒息のリスクがあると指摘されています。頻度として多いものではありませんが、安全面を考えるうえで見過ごせない点です。

就寝前の正しいお手入れ方法

入れ歯を長く快適にお使いいただくための、毎晩のお手入れのポイントをご紹介します。

ステップ1:外したら、まずやさしく洗浄します

入れ歯を外した後は、流水の下で食べかすなどを洗い流し、入れ歯専用ブラシまたはやわらかめのブラシでやさしく清掃します。落としてしまうと破損の原因になりますので、洗面台に水を張る、あるいはタオルを敷いて洗うと安心です。

⚠️注意 通常の歯磨き粉は使用しないでください。歯磨き粉に含まれる研磨剤が入れ歯の表面に細かな傷をつけてしまい、そこに汚れや細菌が付着しやすくなります。

ステップ2:水または入れ歯洗浄液に浸して保管します

洗浄後の入れ歯は、乾燥を避けるために水または入れ歯洗浄液に浸して保管してください。装着していない間に液体に浸しておくことで、義歯の形を保ち、乾燥を防ぎ、柔軟性を維持しやすくなります。

⚠️注意 熱湯や沸騰したお湯は絶対に避けてください。義歯が変形し、噛み合わせや適合が悪くなる原因になります。常温の水、または製品の使用方法に従った洗浄液をご使用ください。

ステップ3:翌朝はしっかりすすいでから装着します

入れ歯洗浄剤を使用した場合は、翌朝、お口に装着する前に流水で十分にすすいでください。洗浄成分が残らないようにすることが大切です。あわせて、ご自身の歯ぐき、舌、残っている歯もやわらかい歯ブラシなどでやさしく清掃していただくと、お口全体をより清潔に保てます。

「外して寝る」が原則ですが、例外もあります

ここまでご説明した通り、基本的には夜間は義歯を外すことが勧められますが、例外的に夜間装着が必要になるケースもあります。

例えば、以下のような場合です。

  • 歯ぎしりや食いしばりによって残っている歯に過剰な負担がかかる場合
  • 噛み合わせる相手の歯や、歯ぐきの土手(顎堤)を守る必要がある場合
  • 顎関節への負担が懸念される場合
  • グラグラと動揺している歯を固定する目的がある場合

また、治療開始直後や新しい義歯を装着したばかりの時期など、経過観察のために一時的に特別な指示が出ることもあります。「家族や知人はこうしているから」と自己判断せず、ご自身のお口の状態に合わせた歯科医師の指示を守っていただくことが大切です。

まとめ

入れ歯は、基本的には就寝時に外して休むことが勧められます。その理由は、以下の3つです。

  1. 歯ぐきや粘膜を休ませるため
  2. お口の中を清潔に保ちやすくするため
  3. 安全面(誤飲・窒息リスク)への配慮

毎晩きちんと外して洗浄し、適切に保管することは、入れ歯を長く快適に使うためにも重要です。

一方で、患者さまのお口の状態によっては、夜間も装着したほうがよい場合があります。「自分の場合はどうしたらよいのか」と迷われるときは、どうぞお気軽に当院までご相談ください。お口の状態や入れ歯の種類、残っている歯の状態をしっかり確認したうえで、最適な使い方をご案内いたします。

兵庫県姫路市で入れ歯のお悩みなら「やはた歯科」へ

当院「やはた歯科」は、兵庫県姫路市(勝原区・網干区・太子町エリア)で入れ歯・義歯専門治療質の高い予防・メンテナンスに力を入れている歯科医院です。

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「今の入れ歯が痛い・合わない」「新しく自分に合った入れ歯を作りたい」「残っている歯をしっかり守りながら入れ歯を使いたい」など、お口に関するお悩みがありましたら、どうぞお気軽にやはた歯科にご相談ください。

この記事の監修

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八幡 智裕(やはた ともひろ)

当院は、平成10年10月、姫路市勝原区や網干区、太子町の患者様が多い歯科医院です。おかげさまで開院当初から、たくさんの患者様にご来院いただいています。「第一に患者様のことを考えた治療を行うこと」を何より大切にしており、患者さんとの相互理解を重要視し、患者様にご満足いただけるよう医院作りに努めています。

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